「家づくりのコツ」をパターンランゲージでまとめる①

パターンランゲージで、「家づくりのコツ」を紹介していきますね。

●パターンネーム「明るい朝キッチン」

●要約

キッチン周りのどこかから朝の太陽の日がさす明るいキッチンをつくります。

●状況(context)

朝起きたら、一番に行くのは、洗面室かキッチン。そのどちらの部屋もどこかから朝の太陽の日が差す空間でありたいです。でも、キッチンは部屋の真ん中にあり、直接日が差す位置にないです。暗かったら、電気を付けるしそんなに日の光を気にしなくてもいいんじゃないかって家族の一部からも声が上がってきます。

●背景、力(force)

家族を結ぶのは、笑顔や明るさだと思います。毎朝、「おはよう!」と明るい声が飛び交う部屋は清々しい気分になります。そのためには、気分が落ちないような、空間デザインとしての日の光の作用も働くことで、感情的に気持ちが上向く力になります。

●問題(problem)

窓を付ける位置が無いですが、ただ、平屋の部分なのでキッチンの天井に天窓をつけると太陽光が入ってきそうです。でも、どこに天窓を付けたら良いのか分かりづらいです。

天窓は、直射日光がダイレクトに入ってくる窓です。位置を間違えると、日中お母さんが台所仕事をする時など、頭の上に直接日が入ってきて、眩しいやら暑いやら。天窓は明るいからどこでも良いという訳ではありません。

●解決(solution)

そこで、キッチンの背面になる食器棚が取つく壁面を光らせるような縦長の天窓を作ります。この時に注意しなければならないのが、方位です。写真の壁面を照らすのは、天窓より壁面が北側にある場合のみです。キッチンの北側に天窓をつけ、更にその北側の壁を照らすことにより、直射日光が人に作用しない、また、壁面を通して部屋がなんとなく明るい雰囲気になるという天窓キッチンが出来上がります。

朝、家族が起きてきて、それこそ、日光がバンバン入ってくるキッチンではなく、間接的に柔らかく日が入ってくることで、気持ちも穏やかになります。

●関連パターン

「借景のキッチン」「キッチンにも僕のスペース」「あったかキッチン」「みんなの真ん中キッチン」など

レシピとして必要なら、「明るい朝キッチン ~レシピ」として提供します。

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