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家づくりでパターン・ランゲージを活用する(1)

「パターン・ランゲージ」

今から、実に45年ほど前に、アメリカでクリストファー・アレグザンダーという建築家が、一般の住民が自分たち主導でまちづくりをする為に考え、まとめあげた「家(建築)づくり」「まちづくり」の考え方、手法です。

その当時、アレグザンダーは数学的手法を用いて、「家やまちをつくる際に建築家などの専門家から発せられる専門知識や用語だけでは、住民が主体的に参加する事は難しい」とし、建築などの知識を集大成し、それを253のパターンにまとめることによって、このパターンを使えば誰でも、家やまちが作れるようになると考えました。

実に数年をかけて完成した「パターン・ランゲージ」ですが、実際はアレグザンダーが考えたよりずっと一般の人にとっては、難しく使いづらいものでした。若手の建築家や学生などが、建築の知識を学問として効率的に学ぶ教科書にはなったものの、一般には普及しませんでした。

しかし、この「パターン・ランゲージ」は実はとても優れていて、使い方によって、専門家と一般の人の橋渡しを効果的にする事ができたり、住民同士での共通言語にする事ができたり、利用の仕方によっては、とても役に立つことが分かっています。

その後、世界中である分野では普及して、「パターン・ランゲージ」はソフトウエア業界ではバイブル的存在になったのです。日本でも、ソフトウエア業界では普及し、今では更に、人間行為のパターンランゲージとして、人が活動する、考える事すべてにパターン・ランゲージが活用されようとしています。

しかしながら、建築の業界では今でも、なかなか普及、浸透していかないのが実情でした。

ですので、今回、「住まい・家」のジャンルで、かつてアレグザンダーが体系化した「パターン・ランゲージ」を日本での家づくりに活用すべく、日本風にアレンジし直して、広く家づくりの分野や暮らしの分野で、「パターン・ランゲージ」を利用する為に、この「オウチえ プロジェクト」において発信させて頂くことになりました。

奥が深い、「パターン・ランゲージ」ですが、今や、人の行為に「パターン・ランゲージ」が浸透していきつつある中、「家族の幸せなカタチづくり」に考え方、道具として提供していきます。

私は、この家づくりの為の「日本版パターン・ランゲージ」を「フレンドリー・ハウス・パターン」として発信していきますので、よろしくお願いします。