「人工的を景観につなげる自然の緑を活用する方法」ニテコ池が
なぜ風光明媚な自然景観になるのか。
皆さん、「池」と「湖」の違いって知ってますか。
実は、子どもの頃から気になってたことなんです(^^;)
池と湖は、大きさの違いだと思ってました。確かに、大きさによって名付けられてる面もあるようです。ですが、一番は「池」は人工的に作られたもの、「湖」は自然にできたもの。
この違いが、いちばんしっくりきますね。
確かに、私の住んでいる泉大津市には、昔ため池が30くらいあったらしいですが、今や、2つしかないという現状です。
「ため池」、用水用としての池は、機能的に必要無くなったら、埋め立てられて「宅地」に変わっていきました。
今、残っている「池」は、機能+デザインを付加して、市民にとっての「景観」としての居場所として残し、活用していってほしいと思います。
ところで、西宮市の苦楽園にある「ニテコ池」は、西宮市の貯水池で、フェンスが張られ水辺には近付けないのですが、くぼ地になっているということもあり、周りの風景にマッチしてとても良い景観になっています。
池の周りの手入れが行き届いてきれいのもありますが、見応えのある「ニテコ池」です。
ここで、テーマの「自然を活かしたデザイン」の考察を少ししたいと思います。
「ニテコ池」の周りには、とても緑があって、それだけで、「水」と「緑」で憩いの場になるのですが、上の写真にあるように、貯水池の敷地の中に、桜並木としているところがあります。
春には、とても綺麗な景色になりますね。それも「池」と「人」の接点になっていると思います。
この「池」には、人工的な土手があり、そこに被るように桜の緑が覆っています。
「越境のデザイン」「あいまいな境界」は、癒しの源泉でもあります。
人工的なものを自然の緑で、境界をあいまいにしたり、越境したりして、「池」を自然なものに見えるような視覚で訴えています。
このような「自然の緑」を境界部分に据えることによって、「人工的なものを自然に近付ける」ことができます。
これも、デザインの力です。
「ニテコ池」自身は、いろんな逸話があるらしいですが、市民の癒しの場になっているのには、間違いなさそうです。
ちなみに、この目の前に、もうすぐマンションができます。
「自然の緑」で、「つなげるデザイン」をして、良しげなマンションになるようです。
こんなパース(完成予想図)のようにね。
「景観」をいばしょにするデザインですね。