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「まちにみんなのいばしょが増えたら・・」 
街をみんなの居場所にするには
居場所のデザインをどうするか考えてみた。 堺東にある、けやきのストリート。けやきを中心にして「木陰のデザイン」ができていた。 この石調でできたベンチ。けっこううまく出来ていて、人って、「一目見て座っても良いですよ。」というところへは、座り易いもので、休憩用には持って来いの場所だ。 「私はベンチ!」ってアピールするより、「植え込みの立上りですけど、ベンチでもどうぞ」ってアピールする方が、「さりげない役柄」っていうデザインのほうが、街のデザインにはあうのではと思います。 なぜ? それは例えば、街じゅうベンチをいっぱい置いたら、街には人がいっぱいになるか? ベンチのまちで、景観はどうするのか? ってところなんです。 デザインの面白いところは、誰が見ても、単一の機能でひとつの事しかアピールしてなければ、人は、見た目で判断するので、「街じゅうベンチだらけのストリート」って見えてしまいます。 ところが、このけやき並木は、同じ光景が並んでいても、けやきなみきがきれいなストリートに見えます。 いっぱいベンチが並んでるのですけどね。
街をみんなの居場所にするには
もう一枚の写真は、中百舌鳥の駅前にある、ロータリーの一角です。 ここにも、「ちょっと座ってもいいよ」っていうデザインの腰掛もありますが、この前に、スチールパイプ(ステンレスかな?)でできた「座れるパイプ」があります。 パッと見、歩行のためのガードに見えて、「ここに座ってもいいんだ」と思えるには、人が腰かけてはじめて分かると思います。 「ガードですが、座れますよ」っていう配置で、デザインなら、うまいと思いますが、中途半端であれば、単なるガードでしか活用されないでしょうね。 それと、このパイプガードベンチは、高齢者にとってやさしく無いです。 年月も経てば、広場のデザインを考えていったほうが良いのではないかと思います。 そして、「まちをみんなのいばしょにする」というテーマですが、コミュニティのつくれる場所を増やすデザインを考えていくと面白いです。 紹介した腰掛。休憩用としては良いです。「木陰のデザイン」で、人が癒しを求める空間は、立派な居場所です。 ですが、街には、コミュニケーションのできる居場所が欲しいです。 これには、人と人が向き合えるスペースを設けるってデザインにする必要があります。 まちのベンチのデザイン次第で、まちには、コミュニケーションできるスペースがあふれることができます。 デザインはアイデアです。機能、役割と見た目をうまくカタチにしていくことで、人は集まってくると思います。 読んでもらってありがとうございます!