パターンネーム/タイトル
汚れてないムラ外壁
はじめに
新築で建てる家だが、年月が経ったような
佇まいと風合いの外観をつくる事で、カント
リーやアンティークな雰囲気を最初から味
わえる家をつくろう。
要約
外壁を塗り壁にし、エイジング塗装などで、
経年感のある壁をつくる。
状況
家族は元々手作り的なものが好きで、新築の家も手作り感のある自然な風合いのある雰囲気にしたくて、色々な外壁のサンプル写真などを見ている。
建物は、洋風の家でカントリーっぽい家も好きだが、特に家のジャンルにこだわらず、全体を作っていく中で外観も検討しようとしている。
問題
外壁のエイジング塗装は、部分的に行ってもあまり効果はなく、また、店舗等で20年くらいの期間で償却を考えるお店のつくりと住宅の作り方では、外
壁にエイジング塗装を施すには、コストとの兼ね合いでもなかなか難しい問題もでてきた。
解決
エイジング塗装は外壁には施さず、一般的な外壁塗り壁仕上げの塗り方を工夫することで、経年的な感覚の出る外壁をつくる事にした。
外壁塗り壁仕上げの上に、別色で刷毛で薄汚れた様な上塗りを行った。マーブルっぽい塗り方よりも、1色仕上げの上にグレー塗装を部分的に塗る
ことにより、住宅としての機能、性能は保ちつつ、褪せた感覚の外壁が出来上がりコスト面でもエイジング塗装を専門的に仕上げるよりも効率的に
施工することが出来た。
・試し塗りを行って、直に雰囲気を最初に見てもらうことで、「こんなはずじゃなかった」という違和感を無くすことができる。
・家のおもてなしは、玄関周りのアプローチから見える外壁部分のみ塗装を施し、より強調して家人を迎える外壁とすることができる。
結果
自分たち家族だけでなく、ご近所からもオリジナルな住宅としてみてもらえ、毎日家族をもてなしてくれる、さりげない外壁が愛着を大いに感じることが
が出来た。他とは違う「じぶんたちだけ」という感覚が、家を愛し、家族の価値観を共有することが出来る「おうち」となった。