「まちにみんなのいばしょが増えたら・・」
![](http://class-design.net/wp-content/uploads/2020/03/blog24-1024x567.jpg)
居場所のデザインをどうするか考えてみた。
堺東にある、けやきのストリート。けやきを中心にして
「木陰のデザイン」ができていた。
この石調でできたベンチ。けっこううまく出来ていて、
人って、「一目見て座っても良いですよ。」というとこ
ろへは、座り易いもので、休憩用には持って来いの場所
だ。
「私はベンチ!」ってアピールするより、「植え込みの
立上りですけど、ベンチでもどうぞ」ってアピールする
方が、「さりげない役柄」っていうデザインのほうが、
街のデザインにはあうのではと思います。
なぜ?
それは例えば、街じゅうベンチをいっぱい置いたら、
街には人がいっぱいになるか?
ベンチのまちで、景観はどうするのか?
ってところなんです。
デザインの面白いところは、誰が見ても、単一の機能で
ひとつの事しかアピールしてなければ、人は、見た目で
判断するので、「街じゅうベンチだらけのストリート」
って見えてしまいます。
ところが、このけやき並木は、同じ光景が並んでいても、
けやきなみきがきれいなストリートに見えます。
いっぱいベンチが並んでるのですけどね。
![](http://class-design.net/wp-content/uploads/2020/03/blog25.jpg)
もう一枚の写真は、中百舌鳥の駅前にある、ロータリー
の一角です。
ここにも、「ちょっと座ってもいいよ」っていうデザイン
の腰掛もありますが、この前に、スチールパイプ(ステンレス
かな?)でできた
「座れるパイプ」があります。
パッと見、歩行のためのガードに見えて、「ここに座っても
いいんだ」と思えるには、人が腰かけてはじめて分かると
思います。
「ガードですが、座れますよ」っていう配置で、デザイン
なら、うまいと思いますが、中途半端であれば、単なる
ガードでしか活用されないでしょうね。
それと、このパイプガードベンチは、高齢者にとって
やさしく無いです。
年月も経てば、広場のデザインを考えていったほうが良いの
ではないかと思います。
そして、「まちをみんなのいばしょにする」という
テーマですが、コミュニティのつくれる場所を増やす
デザインを考えていくと面白いです。
紹介した腰掛。休憩用としては良いです。「木陰のデザイン」
で、人が癒しを求める空間は、立派な居場所です。
ですが、街には、コミュニケーションのできる居場所が
欲しいです。
これには、人と人が向き合えるスペースを設けるって
デザインにする必要があります。
まちのベンチのデザイン次第で、まちには、コミュニケーション
できるスペースがあふれることができます。
デザインはアイデアです。機能、役割と見た目をうまく
カタチにしていくことで、人は集まってくると思います。
読んでもらってありがとうございます!